静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが、尾畠さんにお会いして感じた出来事について。
「あっ、尾畠さんだ!」先週金曜、清水で葬儀を終えて、自宅に帰る途中の藤枝市岡部町の国1沿いで、スーパーボランティアの尾畠晴夫さんを発見!
クルマで走っていたら、いつもはまったく人がいない場所に大勢の人だかり。Uターンし、安全な場所に停車して、尾畠さんが地元の人と交流する様子を10分くらい見学していました。
『テレビで見たままの神対応!』
尾畠さんは、サインや写真を求める人にホントに丁寧に応対されていました。私がお見かけしたのは先週金曜の16時30分頃。あさひテレビの取材クルーが横にいてそのあとすぐ、とびっきり静岡に生中継で出演され、その日はその場所にテントを張って就寝。
翌日の土曜は、「藤枝を越えるか、島田の手前あたりまで進むのかな~?」と勝手に思っていましたが、「尾畠さん、今日は一歩も進んでいないみたい!」と中学同級生のLINEグループ内でやりとりがされていました。
「えっ、なんで?金曜に会った場所から一歩も進んでないってどういうこと??」とかなり不思議でしたが、土曜は朝からサインや写真を求めたり、中には人生相談をしたりする人の、ものすごい行列に追われて、一歩も前に進めなかったんですね。
私個人的には先を急ぐ尾畠さんに、写真やサインを求めるなんてとてもできないので、お会いしたとき、「尾畠さーん、応援してます!お気をつけて!」とだけ言って帰りました。
一日中1歩も進まずに、並んだ人全員に、応対するなんてまさに神対応ですよね。
『一期一会を大切にする精神』
連日のテレビ報道でもわかるように、尾畠さんの今の目標は、実家がある大分まで徒歩で帰宅することです。そのためには、一歩でも先に一歩でも早く、前に進みたいはずです。実際、東京を出発してから1日平均すると、約8キロのペースで進行中。
地元住民との交流で、写真やサイン対応に追われたり、リヤカーが数回故障して、そのたびに、かなりのタイムロスを強いられています。普通の人であれば、1日でも早く、もっと先に進みたいところでしょう。
でも、尾畠さんは、先に進めないことを、まったく苦にしていません。むしろ、「一期一会の出会いが増えて嬉しい」とおっしゃっています。まさにボランティア、奉仕の精神ですよね。
『ご相談は一期一会』
私自身も3年前まで、藤枝の特別支援学校で、小学部の演劇発表会の会場設営や、高等部の文化祭の販売応援のボランティアをしていました。今は時間が取れなくなりできなくなってしまいました。
でも、そこで知り合ったお子さんやご父兄とは、すごく仲良くなれたし、毎年、年賀状をいただく方もいます。
尾畠さんがされている行動を、自分の仕事に置き換えてみると、ご相談相手とは、まさに「一期一会」です。住宅購入という人生で一番の買い物。
- 家を買っても大丈夫なのか?
- 買ったあと、生活していけるのか?
- 住宅ローンは払っていけるのか?
お悩みや不安を抱えるご夫婦との出会いです。まったく問題なく家が買える人から、買うのはかなり厳しい人まで様々。「家を買うのはちょっと難しいですね」ときには厳しい結果を伝えなければいけないこともあります。
悩みごとは人それぞれ。どのような相談結果になっても、納得して満足してもらえるよう、第三者の立場の住宅購入のファイナンシャルプランナーとして。
「一期一会」の出会いを大切にしながら、「今後もお会いする人たちに、真摯に対応していこう!」尾畠さんの神対応を目の前で見て、改めて強く感じました。