静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが「家計が厳しい…」はチャンス!についてお伝えしますね。
「今のままの家計では将来、住宅ローンが払えなくなる可能性が高いので家の購入は厳しいと思います…」今年すでに何組かの相談者さんに厳しい結果をお伝えした一言。
家計が苦しい家庭に共通しているのは毎月の支出が多いこと。赤字の月も多く貯金がほとんどできていない状態で貯金は50万円未満。車のローン、その他で3重4重ローンは当たり前。
今の年収だけのローン審査で住宅ローンが借りられたとしても…。そもそも無理ある住宅購入は家計を破滅させるだけ。唯一の救いは家を購入する前に厳しい結果がわかったことでピンチはチャンスです。
購入前に家計の改善すべき課題が見つかったということは。問題点を改善できればいずれ購入のチャンスがあるということなんです。
「家を買うのを(建てるのを)諦めたくないのでぜひとも家計改善のアドバイスをお願いします!」という要望があった家庭は複数回に分けて家計改善を実施。まずは、通信費や生命保険などの固定費の見直しから。
さらには、「今より安い賃貸物件に引っ越す」住居費の見直しも着手。実際にはお金の色分け、使い方など基本的なことからまずはアドバイスをしていくのですが…。
少額の一括返済できそうなローンの完済を含めて。いずれの家庭も毎月の固定費だけで30,000円の無駄な支出を減らすことに成功しました!
『シミュレーションは厳しめが基本』
ライフプランとは仕事、結婚、出産、転職、住宅購入、退職、生きがいなどの人生設計のこと。正確にはライフプランというのは前述の人生設計を実現するために必要なお金を表す生活設計のことを指します。
私が行っている家計シミュレーションを含む「マイホーム購入予算診断」が無料相談のFPと決定的に違うこと。家計シミュレーション結果を「かなり厳しめに作成する」ということです。
今と30年40年以上先までの家計のお金の状態を嘘偽りなく正直にお伝えしています。ハウスメーカー提携のFPの無料相談で「5,000万円の住宅ローンでも問題ありません!」と言われたとしても。
不安に感じて相談された方に「いやー、今家を買うのは家計的にかなり厳しいですね…」と伝えることは日常茶飯事。
なぜなら、ハウスメーカー提携FPの仕事はあなたの家計を嘘偽りなく伝えることではありません。本当は住宅購入が厳しくてもあたかも家が買えるようなプランニングを示すこと。
という目的をハウスメーカーから求められているからです。事実として「収入は多め支出は少なめ」に見積ります。でも、真実は大きな間違い。例えば、
- 将来的な収入(年収)の上がり幅は少なく見積もる
- 今後の支出はより多めに見積もる
- 子どもの大学進路は自宅外の私立を想定
- 奥さんが会社員からパートに変わる想定
- 変動金利ではなく全期間固定金利で想定
などなど。ライフプランにおける家計のシミュレーションは「収入は少なめ支出は多め」に見込むのが基本です。家計のシミュレーションは35年、40年以上先の未来までを考慮するもの。
「あれっ、こんなはずじゃなかった…」という想定外、予測不可能な出来事が必ず考えられます。実際にお金の問題が起こったときにはすでにどうしようもできない状態なわけです。
だからこそお金のことは最初から厳しめに想定しておく。今後予想される起こり得る事例に対して今から十分な傾向と対策を練っておかなければいけないのです。ただし、厄介なことがひとつ…。
『厳しい結果を悪用するFP』
特に無料相談でありがちな保険営業マンなどのFPに多いこと。厳しいシミュレーション結果を逆に悪用する人がいること。
例えば、「今のままでは大学の学費が〇〇〇万円足りません。家族旅行の回数を減らしたり今の生活水準を落とさないと学費が準備できないかもしれません…」と言われたら?
あなたは「教育費を貯めないといけないな…」となるでしょう。FPから「保険で教育費を貯めましょう!」と言われたら言われるがままに保険で貯金を始めてしまうかもしれません。
教育費を貯めることは重要で必要なこと。でも、住宅ローンが始まる前に高額の保険で貯金を始めてしまうのは家計を苦しくさせてしまうだけ。
あなたにとって最善の解決策ではなくFP側の都合になってしまいます。あなたの家計の問題解決に当てはめられてしまう可能性があるので注意が必要です。
『家計の見直しからやってはいけない』
もし、あなたがライフプランの相談をして家計のシミュレーション結果が厳しかったとしても。家計の見直しから始めてはいけません。
家計の見直しの前にまずは現状の把握から。家計簿やアプリで「どこで何にいくら使っているのか?」項目の詳細な把握。本当の意味で家計の見直しを成功させるには自分の行動やクセを理解する必要があります。
家計の見直しは重要ですが目的にしてはいけません。「どうやったら見直せるか?」の前に「なぜ今家計が苦しいのか?」「何にお金を使っているのか?」の原因を突き止めることの方が先決。
「どのような人生を過ごしたいか?」「子どもは何人欲しいのか?」「なぜ?家が欲しいのか?」「どういう生活をしたいのか?」「じゃあお金はいくら必要なのか?」など。
人生設計の実現のための「手段」として家計の見直しをする必要があるのです。「手段」と「目的」を間違えないようにしましょう。
家計改善をしていくためにはぼんやりでもいいので「どのような人生にしたいのか?暮らしをしたいのか?」をしっかりと思い描く必要があるんですね。
『ライフプラン作成は新年度が最適』
もし、あなたが「家が欲しい!家を建てたい!」と思っているのなら?ライフプランの家計シミュレーションの作成は新年度が始まった今が一番オススメ。就職、転職、転勤、昇進、入園、進級、進学など。
ライフプランの変化が一番多いのは4月の新年度。他にも育休から復帰したり。転職、転勤があれば引っ越して環境が変わりますよね。
転職、昇進があれば年収が変わります。入園、進学が決まれば学費が決まります。つまり、大きなイベントが合わさる今のタイミングは必要なお金が見えてくることが多いからです。
ライフプランというあなたの人生計画において新年度の今はお金の計画を作成する振り返る絶好のタイミング。もちろん4月以外は立てちゃダメということではありません。
ライフプランを自分で作成できるのなら自身でやるのも全然アリです。冷静に客観的に自身の家計を診断できることが大前提ですが…。
銀行、保険会社、住宅会社など。お金に関わるFPはたくさんいますが所属先や立場で仕事の目的はまったく変わります。
「あなたの家計の本当の問題点を指摘してくれる。あなたのために厳しく言ってくれる。あなたの味方になってくれる。」
住宅購入の不安を解消するには住宅購入や住宅ローンの分析が得意なFPに相談してください。せっかく時間をかけて相談するなら?相談する相手を間違えないでくださいね。